まだ肌寒い日もありますが、次第に春めいた風が吹くようになってきました。3月は旅立ちの月。高校を皮切りに中学校、小学校で卒業式が執り行われます。卒業生はそれぞれの思いをいだき新しい世界に向かいます。
先日、桜の花が4つ5つ咲いているのを見かけました。「もう春だなあ」、、。昨年の3月は長崎県で初めて新型コロナウイルス感染者が確認され、対策に追われる日々が続きました。日ごとに変わる厳しい状況の中でまわりの景色の変化に気づく余裕もありませんでした。
この1年間コロナ禍で新たな発見と見失ってしまったことがあります。家にとどまる時間が増え家族や身近な人との対話の時間が十分持てるようになったこと、その一方で地域や社会との距離感が知らず知らずのうちに生まれ、人とのかかわりが薄れてしまったこと。ちょっと大げさに言えばギスギスした社会になりつつあること。自分に直接関係が深いものしか見えなくなっているのでは?ということです。
10年以上経ちますが、長門市仙崎で購入した壁掛け板に書かれた、金子みすずさんの「星とたんぽぽ」の詩が目に入りました。「青いお空の底ふかく、海の小石のそのように、夜がくるまで沈んでる、昼のお星は目にみえぬ、見えぬけれどもあるんだよ、見えぬけれどもあるんだよ。」
第3波の猛威は収まりつつあるようですが、まだまだ予断は許されません。引き続き感染予防には十分気を付けていただき健康維持にも留意してください。心にゆとりを持ちながら、、、